“そこにお前がいる”
古から続く“言い伝え”、
今や形だけになっているその“役割”。
だけど、そこには確かに
優しい竜がいて。
愛を渇望する、ひたむきな嫁がいる。
『イグナートで良かった』
⋆孤独な竜x孤児の花嫁⋆
ただ、それだけで。
あらすじ
「どこにいたって 意味のない命なら――」
村のしきたりで〈竜の花嫁〉に選ばれた、ひとりぼっちの少年・リタ。
古くから伝わる〈雪山の竜〉の存在は今となっては伝説に過ぎないが、村での役割を見つけられないリタは、それが口減らしであると悟りつつ生贄になることを受け入れる。
吹雪のなかに一人取り残され凍えていたリタを救ったのは、人の姿をした美しい竜・イグナートだった。
本当に竜が存在したことで〈花嫁〉としての役割ができたと目を輝かせるリタだったが、イグナートから「花嫁は必要ない」と拒絶されてしまう。
それでも諦められないリタは【人間を“竜化”する儀式】の秘密を知り――。
寡黙な竜×怖いもの知らずの生贄
凍てつく心を癒す、人外嫁入りファンタジーBL!
https://www.cmoa.jp/title/307953/
書籍情報
出版社:シュークリーム
掲載誌・レーベル:from RED
電子版発売日:2024年12月06日
紙の本の発売:2024年12月06日
感想
誰か1人を犠牲にして多くを守る。
そんな風習が、本当に嫌いなんだけど。
生まれ育った村で得られなかった幸せを
“生贄”として向かった先で得る。
そんなお話は大好き♡
君の夜に触れるで素晴らしいデビューを果たしたもりもより先生の新刊✩
もちろん今回も、最高に温かく綺麗な感情が
たっぷりと詰まっていました。
表面上いい顔をしながらも
陰では「呪いを受けた子」と吹聴する
村の大人たち。
心から気に掛けながらも
誰よりも残酷な優しさを向ける、
初恋の相手。
静かで確かな悪意と
静かに散った想いから
逃げてきたリタの心が辛くて。
たくさんの「花嫁」を迎えてきた
イグナートの心も、また辛い。
一見無鉄砲にも見えるリタは
決して「怖いもの知らず」なわけではなく
「それよりも怖いもの」を
知っているだけなんだろう、と。
「失う」怖さを知っているイグナートは
「リタを失うこと」を
何よりも恐れているんだろう、と。
そう、感じながら。
心を寄せることが苦手な2人の
少しずつ縮めていく距離が
痛みを分け合いながら寄せる想いが
本当に眩しくて…
心を重ねていくだろうこの先が
すごく、ソワソワ楽しみです。
描き下ろし・各特典
描き下ろし:イグナートが見つけたもの
カバー裏:リタの嫁入り道具
アニメイト小冊子
「出会った頃の夜の話」
温もりと愛しさと
「おでこ」
ドジっ子リタとおまじない
「二人の夜」
無意識の求心
特典ペーパー:イラスト
まとめ
・二十年に一度の花嫁
・“竜化”の作用
・新しい“大切”
tnk修正:えちナシ
最後まで読んで頂きありがとうございました!(ㅅ´³`)❥❥
コメント
コメントを投稿